2014年11月25日火曜日

シニア体験をしました

本校では人権週間に向けた取組として全学年において福祉体験を行います。今日は,社会福祉協議会からお二人の方に来ていただき,6年生がシニア体験を行いました。シニア体験では,お年寄りが日々生活する中で困難に感じていることの体験をしました。
 目にはゴーグル,耳にはヘッドフォンをつけ,手足にもおもりをつけました。また,関節も固定しました。 この状態で,立ったり座ったりし,階段の上り下りも体験しました。老齢とともに,目や耳の働きが弱くなり,手足が思うように動かない体験をすることにより,お年寄りの不便に感じていることを理解し,介助の仕方などを考えました。 「足が上手く使えず立ちあがりにくかった。」「階段の上り下りがこわかった。」等という感想が述べられ,自然と手を貸し合う姿が見られました。 声のかけ方としては,いきなり後ろから肩をたたいたり,大声で話しかけるのではなく,前に回って,顔を見て話しかけることで,相手が安心することを教えていただきました。 6年生では,これまでに点字,手話,車いす等の福祉体験をしてきましたが,福祉とは,お年寄りや障害のある人のことだけでなく,「社会全体の人が幸せになることを考える」ことであると教えていただきました。何かしら今の自分にできることはないかを考えて行動できる人になってほしいと願っています。  今日は,このシニア体験の他に,「ようこそ先輩」講演として,社会福祉協議会で働いておられるお二人の方から,どんな仕事をされているのか,なぜこの職に就かれたのかといった話を聞かせていただきました。お二人とも,「人の役に立ちたい」という思いを強くもたれていることが伝わってきました。卒業学年として将来の夢について考え始めた6年生にとって,仕事に対する思いを感じることのできるよい機会となりました。