2014年7月9日水曜日

算数研究授業(4年生)

4年生は、算数で100分の1位の表し方を勉強します。これまで10分の1までは学習していましたが、さらにその10分の1までの位まで数学的な概念を広げる取り組みです。今日の研究授業では、10分の1とさらにその10分の1が100分の1であることを実感するために、1Lの水、0.1Lの水、0.01Lの水を使って実験的に比較します。
まず、1L、0.1L、0.01Lの水が入る容器を比べてグループで議論しました。グループ内では活発な意見交換がなされ、児童たちにとってとても興味を高める課題だったことが分かります。そして、いよいよ実際の水を使っての実験です。
0.01Lの容器に慎重に水を入れ、0.1Lの器に移していきます。回数を重ねることに正確な結果が予想できるようになってきます。「やっぱり10回で一杯になった!」あちらこちらで声がします。
今度は、この実験結果をどう解釈すればよいのかをグループで議論します。関係がわかりやすく整理でき、しかも議論がしやすいように、ホワイトボードに記述しながらみんなの意見を集約していきます。どの班も、議論の中から1Lと0.1L、0.01Lの関係を図を使ってうまく表現していました。
しかし、本当に理解できたかどうかは、人に説明できて初めて証明できます。各班は、自分たちの考えを伝えようと一生懸命に説明していました。今回の研究テーマは、「算数科における表現力を身につけさせる学習づくり」でしたが、表現させることによって理解を深めさせる工夫が成されていて子どもたちは楽しくしかも理解が深まる授業だったように思います。